(わたしは千の風にならない)/
佐々宝砂
どりたどればただひとつの源を持つものとして
はるかかなた2キロメートル先にいるあなたに
もしかしたらそこにいないかもしれないあなたに
かならず
わたしの声は星間を吹き抜ける太陽風のように
消えてしまいそうになりながら消えない
死んでしまいたくても死なない
悲しいとしても
そう 悲しみのあまり死んでしまったとしても
(わたしは千の風にならない)
ただひとつの源を持つものとして
わたしの声はわたしの声のままで
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