confession/
信天翁
「はぃ 次」
「はぃ 次 お願いします」
と 幻灯機の一齣一齣のように
風に掠められた青い春
光に焼かれた赤い夏
箒星に傷つけられた白い秋
氷雨に流された黒い冬
それらの時空が今
齢を重ねた事でうすぼんやりと甦る
一方で 同時多発テロのように
精の分身と神の化身を破壊するものが
山彦となって響いてくる
これはいったい何なのだろう
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