誕生日/ソラノツバキ
 
わずかながらも確かな変化を握り締めて
ケイキの味は、かなり苦かった
無常の世で看取らなければいけないミライ
手にした権利も金も人も
いつかはなくなるという隠し味が
祝うべき日としているに過ぎない
1日のようにいつかは夜が来ることを
私は知る年になった
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