おおげさな従順/三架月 眞名子
きを
部外者のように冷ややかな目で
ただただ眺める自分がいる
結局キミは
ボクの本性を
何も解っちゃいないんだね
そう思ってほくそ笑む
猫の眼で
そうやって
自分の汚さを
醜さを
ずるがしこさを
急に確かめてくなる衝動
それは苦い苦い
薬を飲むような依存感
そんな矛盾を繰り返して
得られるのは
甘い甘い
チョコレートを食べる時の満足感
でも
効果はほんの一瞬だから
ボクは繰り返す
今日も猫に成りすます
大げさな従順
そして
心の隅で罪の意識
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