蜥蜴/さき
ならば
いつでも寝てあげる
だけど
たやすく人のものになるようで
誰のものにもならないの
そんな心は
このカラダにはない
アナタを愛するわ
今夜はとても
お腹がすくの
骨の髄まで美味しいはずね
私の銀色の瞳を見て
そして最後は名を呼んで
嘘で良いから
アナタは私の本当を
知るふりをして
嗚呼
大きくて
細長い
硬い木の葉を寝床にして
私は私を呼ぶような声に身を任せている
この夜は
こんなに熱くて
熱くて
熱くてたまらないのに
私のカラダはどうして
いつまでも
一人ではいられないほど
冷たいの
戻る 編 削 Point(10)