七条駅の女王/奥津 強
 
七条駅の女王よ
貴方は 手足がない
ないために いつも 原石が 
体重の 眼下に 転がる
取れぬ
崖は 飛んでいくので
宣教師は 阿片を吸う
七条駅の女王よ
爪くずを 遺言に詰め
積もっていく 
精神が 両断されているので
侍女がおらぬ

何故か 又 不可思議な 下戸である
爪を 捧げよ
骨肉がないので
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