始まりと終わり/ジム・プリマス
 
始まりがあり

終わりがあるのは

あたりまえ

でもそのあたりまえのことに

少しだけ疲れてしまった

静かな夜の静寂が

重苦しく身体を巡ってく

窓を半分だけ開けて

手を伸ばして

冷たい夜を巡っている

冬の大気に触れていた

しばらくのあいだ

明るい部屋から

眺める夜は無で

ただそこに

闇が広がっているだけ

新月の夜は

何かが狂い始める

完璧なはずのモザイクの

些細な欠片が一つだけ

うまくかみ合わないかのように



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