廃墟からの手紙/はじめ
孤島の廃墟の街
灰色(新聞紙の色)の街
破裂して今も水が出ている下水管
ビル群はほとんど全て崩れ落ちている
コンクリートの塊がいたるところに転がっている
烏が集団になって地上を歩き回り餌を探している
この街は大きな地震があったのだ
人々は迫り来る巨大な津波に飲み込まれて大海原へ流されてしまった
人々は一人としていなくなった
巨大な地震と津波によって街は壊されてしまったのだ
雨が多い
戦争か何かで滅んでしまったのかと思うぐらいだ
ここに立ち尽くしていると街はまだ熱を持っているようだ
君を失ってしまった悲しみを僕は何処にぶつけたらいいのだろうか
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