王女メリサ4/atsuchan69
 
しみがそのすべてだということ。わたしは誓った。あなたがわたしに教えてくれたように、わたしもまた人々に真実を知らそうと。愛とは憎しみへの扉。夢は悲しみへの扉・・・・」
 すると鏡はゆらぐ湖面のようにぼんやりと何かを映しだしました。やがてそこに現われたのは敵国モナカイの王でした。 
 王はひどくおびえた様子でこちらを覗いています。
 その顔がはっきりとうかんだとき、彼は言い放ちました、
「妃、いえ・・・・ヘレンさま。このあとベネトリアン国が援軍をひき連れてやって来るでしょう。しかし我らにはそれに立ち向かうだけの余力はありません。それにマガラにはまだ強力なベネトリアン国の部隊が残っていると聞きま
[次のページ]
戻る   Point(3)