恋し夜/
明日葉
まっくら黒に浮かぶ自販機の
あったかい、を見つける度に
マフラーの先っぽに火が灯る
あの人に逢いたい
抱き合った時、
ぶ厚いコートごしに
ジリジリとした体温を感じたい
これで3枚目の毛布を掛け
ほんとのあたたかさ、を欲し
投げやりなメールで時が更ける
あの夜を止めたい
全身が凍る迄、
しおれた雪を喰おう
口を付けたところから白む朝
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