僕と光のダンス/はじめ
 
 今日僕は死ぬかもしれない
 こういうことを書く自分が怖い
 家族はみんな眠りに就いている
それぞれが寝ている部屋は生暖かい
 僕はいない
 存在が家の何処にも感じられない
 いないほうがいいのだ
 午前七時の光
 太陽の光ではない
 世界は闇に包まれている
 希望の光だ
 僕は死ななかった
 存在はWORLD,S END SUPERNOVAのリズムに乗せて
 再び息を吹きかえらせて
 鼓動を聴いて
 身体が躍動する
 けっして現れることのない太陽に向かってダンスを踊り続けて
 冷たい空気を切り裂くような鋭いダンスをWORLD,S END SUPERNOVAのリズムに合わせて
 死者達が冥界へ迷いなく行けるように踊り続ける
 僕は世界が終わっても踊り続ける
 星は最後の輝きを始める
 巨大な地殻変動で地盤沈下が起こっても構わない
 世界が砕けかけても
 大爆発しても
 宇宙の塵となっても
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