世界の淵で/
水瀬悠季
白く美しい君に送る薔薇はあまりにも陳腐
この世で最も鮮やかなのは瞳を閉じた君
彩りあふれる君の周りに黒い塊
切り取られた現実は明日に続く日常の前ぶれ
繰り返される日々がほんの少しねじ曲げられても何も影響しない
叫び声は暗闇の中に
苦しみは一瞬
あたしは君をひとりにしない
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