素晴らしき鈍感/深月アヤ
 
流されていく}

  
  そう 海岸の砂みたいに


方向を見定めるその前に
アナタは命を踏んづけている

曰く

素晴らしき鈍感



鈍らせた五感が
目の前を見えなくしている


生きている人 いない人
息を潜めるこの世界


自分が生きていると断言できるのは何故



ただ気づかずに闇を彷徨う
自分もまた幽霊かもしれないのに





「テーマ先行型投稿企画 Apoptosiem投稿作品」テーマ『幽霊』




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