『臨終 只今』/アハウ
 
若い 日より
私に 心の叫びが あった

『臨終 只今』・・・

若き日の 嵐のような 感情の 起伏
暗い 濁流に 流れる 一枚の木の葉

焦燥し まんじりともせず 眠る
暗くした 部屋の中で ため息をつき
寝がいりをうち続け

荒れすさぶ 情念で 押しつぶされそうな 時

思うんだ
自身の臨終の日の事を・・・
『自身は 悔いなく生きてきたのか?』
『やりたい事をやらないで、この日を悔いるよりも・・・』

ああ 人は 時が近づくと
不思議に臨終の日を 知るそうだ

感覚は 完全に研ぎ澄まされ
神々と 似てくる

そんな 日々に 悔いだけは残したくないと

眠りは
『小さな死』

今ならわかる大きな死は
『生命形態』の変化だと

だから 『臨終 只今』

死ぬなら 前のめりで

戻る   Point(2)