月ジャム/ふく
ある夜
それはカリカリに焼けたトーストを頭に乗せていた夜のこと
私の足の周りには
とてもざわざわ緑の海
私の頭の遠くには
とても大きなお月さまが光ってた
たまたまパンを見つけたお月さまは
私の頭めがけてジャムをおとしたんだよ
味はものすごい月味で
ざわざわ海は笑っていたよ
マーマレードのような 月のような
月のような マーマレードのような
ジャムのレパートリーが少ない私は
色ならそれしか思い浮かばなくて
ざわざわ海は笑っていたよ
月の毛色を映しながら
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