ひと目惚れ/蔦谷たつや
 
見かけたときに
気持ちが踊ってた

僕は君にひと目惚れしていた

突然のことだけど
僕は忘れてはない

僕は君にひと目惚れしていた

緑のカーディガン
小さな靴が並んで

僕は君にひと目惚れしていた

君はこの街の
どこにいるのかしら

僕は君にひと目惚れしていた


それからも僕は
君の名前すらしらないのにね

通りすがりの雲が
僕を見て笑っているかな

膨らんだ馬鹿な思いは
いつかなくなってしまうでしょう

けどねえ
僕は
まだ君に惚れている


戻る   Point(4)