可能世界と現実世界/
和泉蘆花
が絵画かもしれないし、ある書籍かもしれない。
そうして胡桃螺旋は幾重にも増え続ける。
これを進化と呼ぶべきか退化と呼ぶべきかは分からない。
一つ、分かっていることは脱出の可能性を求め、新たなる現実世界へ移るということだ。
この宇宙が無限個の宇宙であるように。
これは幸不幸の尺度では測れないのである。
何かを解決させる時、我々は手立てを探すものだから。
その可能性を信じて、わたしは胡桃の中の現実に住むことにした。
戻る
編
削
Point
(1)