★68 イエナカッタ、オモイ/貴水 水海
 
僕は

君の笑顔をみるだけで

元気になれた

電話番号を聞いてみよう

どの辺に住んでいるか

聞いてみよう

思い切って

食事に誘ってみよう

そんなことを考えているだけで

どきどきした

君が好きだと

言いたかったよ

でもね

君が他の男性と

付き合っていると

聞いてしまった

君が他の男性と一緒の時

とても幸せそうなのを

見てしまった

僕は

もう

君が好きだと言えないね

きみは

とても幸せそうだったから

もう

言えない

君に言うはずだった

好きという言葉は

月も星も見えない

夜空に吸い込まれて

消えていった

月も星も見えない

夜空に招かれて

消えていった
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