An Imitation-機械仕掛-/AKiHiCo
にも届かないまま
内側で砕けて散って
僕なんて居なくても
何事もなかったかのように
時計の針は廻り続けるのだから
僕が消えても
会話は途切れず流れてゆく
楽しそうな声が響き続けて止まらない
それらが耳に入らないように
両手で塞ぐのはどうして、
怖いから、
知りたくないから、
向かい合うのが恐ろし過ぎて
気付けば僕の方から背を向けて
一歩踏み外していたんだ
マリオネットでもいつの日にかは
心を取り戻せる
そう信じさせていて
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