全てを/
赤澤るろる
早朝の冷たい空気
朱色がかった曇
眠そうに飛び回る雀
まだ半分夢の中の自分
まくがはったミルクを飲みながら
ぼんやりと見ていた風景
まだまだ朝は寒い
でも この心地良さは何だろう
まだ街が動き出す前の時間
自分一人だけが満喫できる
このすがすがしい朝
自分の息とミルクの息が混じって紺碧の空に消えていく
私はこの時間が1番好き
戻る
編
削
Point
(1)