太陽の巨人たち/ジム・プリマス
契約を反故にするよう申し入れた
ところがそれまで良い言葉ばかりを口にして
気前良く施しをしていた太陽の巨人達は
異国の人々の申し立てに対して酷い仕打ちをした
太陽の巨人達は異国の地の人々を宮殿の中には一歩も入れず
申し立てをした人々をことごとく打ち倒そうとまでしたのだ
彼らは不思議で奇妙な出来事の源を知っていたし
その源を巧妙に取り除く業もちゃんと知っていたが
自分達が手にしたとてつもなく沢山の財宝の中から
その業のために必要なほんの僅かな財宝を使うのを惜しんで
異国の地の人々に最初からその業を教えようとはしなかった
その遥か後にその報いが自らの身に降りかかることも
とてつもない財宝も
その素晴らしい技すら失ってしまうことも知らずに
彼らが信じ込んでいた
富こそ最上とする真理は最初から歪んでいたのだ
創造主がそのような真理を咎めないはずもないだろうに
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