perfume/三架月 眞名子
 
くなって、
クラクラしながらも色々な匂いを嗅いでみたけれど、
結局どれもピンとこなくて買わず仕舞い。

そんな時、
雑誌をめくっていてであった香水。
それは"桜"の香水。
その記事に、
一瞬にして心が奪われた。


サクラ
さくら・・・

私の世界で一番大好きな花。
あの昼間は清純で、
でも夜になると妖艶な雰囲気を漂わす、
あの花の香り・・・
それは香水になるとどんな香りなのだろう?
と。
そして、
桜を自分の香りに出来たらどんなに幸せだろう・・・
と。

次の日、
早速売っているお店に足を運んでみる。
まだ発売はしていなか
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