ガラクタ/
三架月 眞名子
覗き込むんで息を呑む
キラッと光る無数のガラクタ
その美しさといったら
ダイヤモンドにも劣らないくらいで
ボクの醜さも利己的さも
すべて分かった上で微笑んでいるような
そんな温かな輝きで
だからボクは完全に泣いてしまって
彼らにこう訊ねたんだ
"ずっと側にいてくれるかい?"
すると
ガラクタたちは
またキラッと光った
ボクは抱きしめる手をぎゅっと強めた
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