祈り/小原あき
 

心を傷めて
泣いていました

だから、お話をするのです

もっともっと
きみのことが知りたい
ずっとずっと
きみと一緒にいたい

(自分勝手は人間です
だけど、
自分勝手は
自分勝手に気付きません)


ある日突然
雲と太陽と
わんこと宇宙と
普通にお話がしたいのです

そんな日は
きます
いつかきっと
願いと祈りは
真実にする力があるのです

雪の切れ間に見えた神様は
人間の形をしていました
たぶん、あれは
いつかの先祖

わたしたちは
今を自然と生きるために
お話をするのです

そうして、いつか
雪の切れ間の
神様になります


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