母なる宇宙/はじめ
突如のビックバン
神の一粒種は
止まる所を知らない
拡大する黒暗暗たる空間
渺渺たる宇宙
無数の塵
音無き寂寥
死する温度
森羅万象の蠢き
現世に誕生した奇跡
君に再会できた欣快
静謐な世界で嵩む老い
多生を約束され迎える死
母なる宇宙に抱かれて
久遠なる命を流し続ける
偉大なる神に見守られて
最大の幸福を得る為に自彊する
星々は暗黒の胎内を照らす
唯一無二の 生命の楽園である地球を暖める為に
瓶覗き色に眩燿する大海
鶸色に燃ゆる大自然
砥の粉色に浸食する砂漠
僕達は生衝いている
この世界に鍾愛されながら
戻る 編 削 Point(1)