母なる宇宙/はじめ
 
 突如のビックバン
 神の一粒種は
 止まる所を知らない
 拡大する黒暗暗たる空間
 渺渺たる宇宙

 無数の塵
音無き寂寥
死する温度
 森羅万象の蠢き


 現世に誕生した奇跡
 君に再会できた欣快
 静謐な世界で嵩む老い
 多生を約束され迎える死


 母なる宇宙に抱かれて
 久遠なる命を流し続ける

 偉大なる神に見守られて
 最大の幸福を得る為に自彊する 


 星々は暗黒の胎内を照らす
 唯一無二の 生命の楽園である地球を暖める為に

 瓶覗き色に眩燿する大海
 鶸色に燃ゆる大自然
 砥の粉色に浸食する砂漠

 僕達は生衝いている
 この世界に鍾愛されながら
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