スペシャルディズ/山崎 風雅
 
のジャングルジムだった
 今でも俺を苦しめるトラウマ
 いくら片付けても散かっていく部屋の様子は
 俺の脳髄を象徴してる
 誰かたすけてくれよう

 と、言ったところで喉が乾けば自分で立たなきゃ
 いい人ねとは言われるし
 すぐに電話かけられる友達は22人いるんだ
 それでも乾いた心に恵みの雨は降らない
 すぐにでも命の炎が消えるような不安

 いずれこの夜の意味を知る朝も来るだろう
 優しい春には酒のみながら花見をして
 燃える夏には海で泳いで
 いずれ塵のようになってこの世を去るまで
 毎日が特別の日の連続


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