LoveBird/
恋月 ぴの
素に戻ると
大勢の人の前に立たされた
わたしが
いる
深々と頭を下げて
何を謝っているのだろう
トナカイのそりに乗り
飽きることなく
眺めた
白夜の物語
ああ
これがわたしってこと
今までもそうだったように
これからも
そうなるってこと
あなたと出会い
強く抱きしめられて
オーロラの瞬きと
重ねあう唇
言われなくても
判っているよ
いつでも損な役回りなのは
それだからこそ
わたし
大切にしていたい
あなた
と
こんな感じで
ずっと
戻る
編
削
Point
(27)