天国への旅/はじめ
 
 僕は放浪の旅に出ることにする

 僕が死ぬまで続く旅

 誰にも止めることのできない旅

 人生の旅のような旅

 久遠を望むような旅

 この旅に望むべくものは何もない

 ただ黙黙と歩き続けるだけだ

 たとえ僕の身体が骨だけになってもだ

 顔中髭だらけ

 髪の毛は地面まで伸びている

 立ち寄った村々では人々からは疫病神扱いされ門前払いされる

 国境を渡る時でも許可が降りなくて大きく迂回しなければならない時もある

 それでも僕の旅は続く
 
君を捜し続けるため

 その為悪魔と契約した

 一度死んだ僕を生き返らせてく
[次のページ]
戻る   Point(4)