第三次世界大戦/1486 106
発端となったミサイルは
西から?東から?
どこの国から飛んできた?
いずれにせよ戦いの幕は下ろされた
グリーンベレーの大尉様が
司令室から命令を下す
国を守るためと言い聞かせて
兵隊達は引き金を引く
だけどその血に汚れた腕で
一体何を守れるというの?
いざという時に限って
ペンは剣には勝てないんだ
あの時だってそうだった
死の淵に立たされれば人間は
自分の命と他人の命を
秤にかけてしまうらしい
そして歴史は繰り返される
例えばジョン・レノンの鎮魂歌が
天国から焼け野が原に届いたなら
世界は少しでも癒されるのかな?
それが束の間の平和だとしても
僕には剣を持つ力は無いから
何も変えられないかもしれないけど
詩を書くことを止めたりしないよ
言葉で未来を繋ぐために
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