「おしえてマンボウ」 (青年詩片)/ベンジャミン
 

マンボウ
君はどうやってゆっくり泳いでるのだろう
(僕はいつも一生懸命なだけだよ)

マンボウ
君は海がどれほどの深さか知っているかい
(僕はいつだって怖くておびえているから)

マンボウ
君のやさしい瞳に君は気づいているのかい
(僕はときおり自分を見失いそうだよ)

マンボウ

マンボウ

おしえてマンボウ

(僕の瞳はやさしいですか?)

マンボウ

マンボウ

(僕は上手に笑えていますか?)

マンボウ

マンボウ


僕の手のひらには水かきもないけれど
そんな小さなことに悩んでちゃいけないね


   

     
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