王女メリサ/atsuchan69
 
あなたにはふさわしくないことがようやく見えてきました。どうかこの国を守るためわたしを追放なさってください。きっと母もよろこぶかと・・・・」
「なにをいう。国は誰のものでもない。そしてこの国は愛しあう者たちすべての思いによってなりたっているのだ」
「・・・・」妃は瞳をおおきくひらきました。そしてか細いうでをのばし王様のまえにさしだしました。「わたくし、今もあなたへの気持ちはすこしもかわっていないですわ」
 王様は妃のすきとおるような白いうでをとても大事そうに胸にあてました。


                     つづく・・・・
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