「裸足」/終
靴を履いたまま 沈む
生ぬるく 足をくすぐる
深くまでなって 僕は大きく息を吸い込み
止めて 目をつぶる
生暖かい空間に 頬を触るモノ
目をみひらいても 何もミツケラレナイ
錘のついた足 急に僕は苦しくなって もがく
揺らめいている方へ手を伸ばしても
僕はゆっくり沈んでいく
涙を流していると
靴紐が切れて 落ちていった
裸足なって僕は
蹴り上げた 何度も 何度も
意識は だんだんと遠くなったけれど
暖かさが身体をまるく包み込んで
僕は安らかに 目を閉じた
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