心のままに/はじめ
時計の秒針がメロディーを奏でる
僕は両腕に頭を置いて
目は闇を向き両足はリズムをとっている
心の中で歌詞を唄う
心の中で歌詞は一本の線になって彷徨い続けている
心のままに詩を書くのは難しい
歌詞は僕を鼓吹してくれる
僕に歌詞からイマジネーションを与えてくれる
前方に黒い霧が立ちこめる淀む空気
僕は両手を伸ばす
両手で掻き分けて掻き分けて突き進む
秒針のメロディーはまだ鳴っている
僕は詩を書くときに途中で止まってしまう
苦悩と苦痛が僕の全身に蔓延する
原稿用紙が歪んで見える
寒く
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