完璧な一つの吐息/カンチェルスキス
どこから浮かんでくるのでしょう
その顔は
あらゆる感情と精神が読み取れる顔
わたしの心臓のこのあたり
生きるために必要なこの脳の内部から
わたしは問うことだけしかできず
もうノートを開かなくなりました
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時間というものがありました
********
わたしのそばにいたあなたが
もういない
わたしたちは身体を溶け合わせ
繰り返し
完璧な一つの吐息を完成させることに熱心でした
すぐ消えて
でもずっとそこにあるような
わたしたち自身の形でした
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