乾杯!/松本 卓也
れば
六年の歳月で背負った重み
笑い合えた時よりも長い月日
それでもあの頃と同じ感覚で
あの頃と少し違う人生を語る
こんなにも当たり前だった夜が
いつの間に当たり前じゃなくなったのかな
そう思うと少しだけ寂しいけど
今夜ほど愚痴の似合わない日は無い
今度は誰が人生の墓場に追いやられるか
幸せそうに笑うあいつらの顔を見ながら
少なくとも俺じゃないだろうからって
負けないように笑って見せた
あの頃より細くなった糸
あの頃より強くなった糸
手繰っていけばきっと会える
それが俺達だって
分かり合えた夜に
もう一度乾杯しようか
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