蕾/
佩慈の工人
かなわない風が巻き込まれる
斜めに落ちる こすりつけられた熱のあった
触らない高さ
鳥がいやそうに羽根を打って
冬を越してしまうのかもしれない
固まりついた葉の向こう
紐をつかんで ここでは飛ばない
だから 喉も宙に引かれて
風を吸う
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