右回りの時計の法則/こめ
 
今から進む時間の中

時計の針は常に右回りでまわりつずける

嘘ついて傷ついた僕の肉体は

ボロボロになって間接がギシギシと

不気味な機会音と共に鈍く動く

ヒカリの柱は天まで届かずとだえさる

奇跡と呼ばれる全てのことが

僕にはとうてい思えなかった

感動を押し込めて

僕はまたアイスバーンの道を

何回も転けながら進んでいった

人間だから血が出て人間だから涙が出る

そんな当たり前なことが僕には羨ましかった

世界の中心は今音をたて

無惨にも崩れ落ちる

原因不明の台風が世界を覆って

空はヒメのメををはばからず大量の雨という涙を

地球という球体のボールにひたすら落としていった

どこかで泣いている赤ん坊の声は

悪魔の幻想曲のように聞こえ

急いで耳を塞いだ

塞いだ穴からこぼれ落ちるボイスの

輝石を針でつなぎ止める

そろそろ行く時間かな??

時計は常に右回りの法則に従って回っている

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