“命を大切に”という言葉/明星 梟
 
のは少し行き過ぎた言い方だが。
しかしそうなると思わないか?
ないと困るということは傍にいてほしい、つまり生きていてほしいということになるのだろう。
たぶんテレビや紙に書き出された“命を大切に”という言葉は大勢の人にメッセージを伝えようとしすぎて結局意味をなくしてしまっているんだろう。
意味のない整頓された言葉ほど馬鹿馬鹿しく伝わらないものはないと思う。
薄っぺらい言葉というのはあまりにも対象を大きくしすぎ、あまりにも意味を詰め込みすぎて意味をなくしてしまった言葉のことを言うんだろうと思う。
テレビや紙に書き出された“命を大切に”という言葉は大切な人に言ってるわけではない。
対象が大
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