「時という愛」/和 路流(Nago Mitill)
 
生きるための熱。
生としての、光。
動くものの、命。
語っていく、魂。

ここに響く、心。
優しい、遺伝子。
泣くことの意味。
届けられる、声。

笑うこと、怒ること。 そして、苦しむこと。
悲痛なる生たちの叫び。
生き残るのは悲しいが、生き延びることは喜ばしい。
世界が流れていく時間を、ただ共に生きていく。

見えないものを、確かに見ていく。
この命のなかで、見ていく。
この鼓動。
美しいもの。
嘆き、悔やみ、迷い、叫び。 そして、心。

懐かしい事、恋。
見るもの、真実。
空としての、青。
ここに輝く、命。
                                                       
                    (1998年・筆)
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