冬の残る 春の中で/ウデラコウ
 
想い出が散らばる机の上で
昔の色で塗られた 地図を広げよう

君が指す国の名を 僕が当てて
僕が当てた国の言葉を 君は流暢に喋って

僕達はあまりに小さい国の中に
未来を詰め込むんだ

他の人に話したら 笑われて笑われて
どうしようもないコトを
酷くマジメに話して

本当に 本当に バカみたいだね

ずっと我慢してたんだ 本当のところ
ずっと待ってたんだ 本当のところ

僕達の心は すごくすごく 近いところにあるのに
僕達はいつだって 離れ離れだから

たまの たまに 近しいトコに 君を感じると

僕の心は どこまでもどこまでも
暴走して この部屋を
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