つめたい泉/
白雨
きみどりいろの 透明の
液が管から 流れ落ち、
ほっそり蒼い この腕に
ゆっくり しずかに 冷やかに、
しみては 消え、
しみては 消え、
一滴、 一滴、
私の目には それだけが、
ガラスの管に 見てとれる。
―一滴、 一滴・・・。
ほそい針から 血管へ
ゆっくり しずかに 冷やかに・・・
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