無二の命/はじめ
 
る 賢者に何か教えたいのか
 それすらも見えなくなって 世界は暗くなってしまった
 僕はその場に倒れた 新しい命が胸の中で育っている
 世界は荒れたまま しかし世界はその新しい命を宿望していた
 まだまだ新しい命は核のまま 大事に大事にしている
 命が成長すると静粛な荒野に巨大樹が立つ
 その周りは栄え 天から最も近い場所となるだろう
 ほらまた動いた 言葉を詠いたいという大願が
 僕は真っ白な世界で
 地面や壁や天井に詠うように詩を書く
 僕が書いた詩は命ある者の心の中に残り
 永遠に詠い継がれるだろう
 僕の世界はたくさんの希望の灯が漂っている
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