詩を書く時の苦しさ/はじめ
 
のほうにじゃなく書き手のほうが書いている間に不思議な気分にさせてくれるのだ
 何も思い浮かばない時の苦しさといったら例えようがない
 このスピードで詩を書くことができたらどんだけ嬉しいことだろう
 どんどん指が動く
 特別な情景を書くことは僕にとって苦手であるかもしれない
 しかしある時堰を切ったようにそれを書くことができることがある
 それは本当に希なことである
 今思ったのだが僕は詩を書いているのではなくただ行を埋めているだけではないのかということだ
 詩を書けない時は気持ちが安定している時ではないだろうか
 それとは違うのだろうか
 四十行一遍で書ききるのは僕が自分に課した業である
 その業の中で傑作を書くことができるのは本当に希なことである
 これは小論文のようになってしまった
 昔は詩を書くことを楽しんでいた
 今もきっとそうであるが
 いつも楽しい気分で傑作が書けるとは限らない
 どこかで聞いたような言葉を連ねて行を埋める僕です
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