下郎/虎狼
 
空は深き曇天に覆われて
下に歩く人はなし

我は寂しく歩く
ネズミか何かと見間違うほどミスボラシク

そこに一人佇んでいる
男か女か
そんなことは関係なく

あまりにミスボラシク無様な我は
そこに佇む人にすがる

されどすがれど
人は散る
微笑みもせず只散っていく

ああ我は恨む
このようにした我が親を
ああ我は怨む
「人」に育てた我が親を
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