第2章/はじめ
 
ている
 赤ん坊を抱き直してこの詩を引っ張っていく!
 僕にはやらなきゃならない仕事が残っている
 しかし今すぐやらなくてもいいかななんて思う
 僕は赤ん坊の顔を見るために立ち尽くし可愛い赤ん坊をあやしている
 詩とは進行中の気持ちだと思う
 僕は天空の恋人を探している
 羽の生えた彼女
 と同時に人間と羽をくっつけた人間のことについて考える
 煮えきれない気持ちがまだ胸の中に残っている
 僕の詩は世界には敏感だ
 何か起これば当然詩の内容だって変わるし 何も起こらなかったら詩を書く気力すらない
 ラスト五行前
 僕は赤ん坊を抱きながら詩を書いている
 震える手で
 これからは頑張って生きていこうと思うんだ
 僕はもう眠らなければならない
 See you again
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