片意地/
信天翁
子犬のように足元にからみつく
北国からのつむじ風と
たわむれる枯葉たちょ
ほんとうはおびえているのか
それともすねているのか
水々しかったとしつきも
痛々しかったみちのりも
おいらはすなおに
納めるつもりなのに
暗闇の無機物と化すひつぎのなかへ
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