真夜中の境界線/はじめ
 
 夜になると詩を書きたくなる
 しかも午前零時過ぎた真夜中に
 不思議な生き物達が僕の胸の中でうずく
 彼らはパレードや催しものをやりたがっているらしい
 当然僕もそういうものが好きだ
 辺りに静寂が生まれている
 機械虫(電化製品)がビーッ ピーッと鳴いているだけだ
 僕はこの時間を楽しんでいる
 自由に書きなさいと左脳は言った
 右脳は黙ったままだ
 トーストを二枚食べるようにもう一遍詩を書こうと思う
 ゆっくりとくつろげる場所
 宇宙の上じゃなくて雲の上でもなくて
 自由に才能が咲き誇る一時
 僕の頑なな目は創作の完成度を上げる為に睨んでいる
 胸に洞窟が開いて
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