凍る病室/AKiHiCo
一
今日も天井の灯が部屋を満たします
もうここには来ないで、
キミにそう言いました
声がちゃんと届いていたかは
今となっては判りません
あの日以来
キミはここへ来なくなりました
これでよかったのだと
自分に言い聞かせながら瞼を閉じれば
涙が零れ落ちてしまいます
二
腕を伸ばせば繋がれたチューブが
重たく感じられます
まるで自分の身体ではないかのように
黄色い液体が内側に沁み込んでいるのでしょうが
何が起こっているのかは僕には判りません
ひとつ言える事は
日に日に僕は終焉に近付いているという事です
三
いつ止まるかも知れない身体で
キミが来るのを期待
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