休日/
水在らあらあ
なに遠くても笑っているのが分る
俺は砂まじりのつばを吐いて
顔をぬぐいながら
歩き始める
逆方向に
振り向くと
おまえは走り始めている
俺も走る
ソーセージ犬に躓いて
転ぶ
ああもう 立ち上がりたくない
立ち上がらなくていい
どうにでもなればいい
日が 暖かい
噛むなよソーセージ 痛いよ
おまえの足音が近づいてきて
おれのおしりを踏んで
ぐいぐい踏んで
背中の上を歩く
日が 暖かい
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